日本中心「主義」から世界自由市民社会への道へ

 

世界には,人類がただ一種の生物種であることも,この唯一の自然が進化してヒトを作り出してきたことも,この世界の全てが,相互無危害性および相互善行性原理つまり自由・平等・友愛・平和の原理によって成立していることも,そうした現代の「あたりまえ」をまったく知らない人びとや,それを知らしめることを妨害する支配者たち,要はバカやアホがたくさんいます.まず,そうしたバカやアホを撲滅すること,「無知」の撲滅から始めねばなりません.永遠平和の理想の実現,世界自由市民社会への道において,最初になされるべきことは「啓・蒙」です.

軍や略や術は,「漢語」からきています.それに対応するギリシア語もちゃんとあります.日本語が突出して語彙が多いわけでも表現力が高いわけでも,まったくありません.ピジン語というのがあって,どんな人びとの集団でも,23世代もたつとキチンとした自然言語が,文法もキチンとしていて語彙も日常的な使用に十分な言語システムが,それこそ自然に発生します.つまり,ヒトの言語には自然のロゴスとヒトのロゴスからくる普遍性があって,いかなる言語システムもそれに依らないでは全く成立しません.

言語や技術の普遍性をみれば,日本中心「主義」などは,全く無意味なのがわかります.たとえば,複式簿記の起原って,12世紀のアラビア商人です.当時はイスラーム世界のほうがヨーロッパよりはよほど文明が発達していたし,アラビア数字やアラビア数学が高度に発達しています.それをイタリアの商人が「輸入」してヨーロッパ中に広まったのです.複式簿記を崇め奉っている人は,イスラーム文化を崇め奉っている,ということになりますね.

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