このサイトについて -メタ自然学研究室の基本テーゼ-
はじめに「行い」ありき -ゲーテ『ファウスト』から-
-自然の全ての事物の存在基盤は不断の運動にあり, この自然は自然の事物それ自身の「行い」によって成立している- わたしたちが,現にその内に生きている,この「ただ1つの自然」においては,多くの動力学的ハイパーサイクル・システム=<不可分なるもの>としての「存在」が,すなわち1つのロゴス的に<不可分なるもの>としての存在形式が,「何者かが・何事かを・行う」コトが,存在することの基底となっています.数多の存在者である<不可分なるもの>としての動力学的ハイパーサイクル・システムが・ただ1つの自然としての<空なるもの>において・運動しつつ・かつ・作用しつつ・すなわちその<行い>において・存在する,そのことコトが,この「ただ1つの自然」としての世界の全存在の本質です. わたしたち多くのヒトがそれに内属するこの「ただ1つの自然」としての世界は,動的であり数多くの<不可分なるもの>たちが,ただ1つの<空なるもの>において,自らが自らを生成し運動し変化し消滅する風景として現象しています.これを, ・ロゴス的に多くの<不可分なるもの>としての動力学的ハイパーサイクル・システムが,ただ1つのロゴス的に<空なるもの>としての「自然の鏡」のうちに,生成・運動・変化・消滅する風景,として映し出すこと, ・それを「現代技術システム」のいわば「魂」として,「よく・生きる」ための障碍であるところのヒトの「無知と貧困と野蛮と」 -それが引き起こす「復讐のロゴス」こそが,悪しき滅びへ道です- に対する「よき・たたかい」,よき・実践的ロゴス,相互無危害性と相互善行性のロゴス,すなわち 正義(自由・平等)と友愛による平和のロゴスの実現のためのオルガノン,としてたえずそれを「再」構築し続けること, ・われらが「魂」ともいうべき「よき・技術システム」の断えざる自己「再」生産活動によって,その「全身体」ともいうべきわれらがコスモポリス,世界自由市民社会,を平和のうちに維持し,次第に進化せしめ,また発展せしめること, と整理することができます.それがわがメタ自然学研究室の目的です.
この研究室のテーマは以下の4つです. ・自然システムの探究: 自然の存在それ自身,その即自的なありかたであるところの,自然システムと自然に内在するロゴス・システムを探究してきました.その結果として,この自然においての諸現象は,ミクロコスモスからマクロコスモスに至るまで,論理的原子論および動力学的ハイパーサイクル・システム論によって記述可能である,1つの論理的原子とは1つの動力学的ハイパーサイクル・システムである,全ての自然の事象はこのモノどもの[論理的原子=動力学的ハイパーサイクル・システム]の純粋な「行い」によって現象している,という結論に到達しました.この,自然の事物の「純粋行為論」によって,全自然の全存在者の動的存在を記述し動的に再現しようとしています. ・自然学システムすなわちメタ自然学の探究: 自然の存在の自然・内・ヒトにとっての対自的なありかたである自然学システムを探究し,自然学システムに内在するメタ自然学システムを発見しようとしています.このメタ自然学システムこそ,論理的原子論および動力学的ハイパーサイクル・システム論を基礎づけるものとなるはずです. ・技術システムの探究: 自然の即かつ対自的なありかた,自然と自然・内・ヒトとの現実的関係性におけるそのありかたとしての,自然システム・内・ヒト産業システムと,そのいわば「魂」としての,自然の技術システム・内・ヒトの技術システムを探究します. ・自然の弁証法: ヒトのパトス(感性およびカントのいう悟性)・ロゴス(カントのいう純粋理性))・エートス(カントのいう実践理性)・システムすなわちヒトの「技術システム」が,その内に自然のロゴスを忠実に映し出すのみではなく動的に再現することができる「自然の鏡」 となることができるための方法の探究を行い,原始的なサルが人間になるにあたっての労働の役割,家族・私有財産・国家の起源,そして資本論へ,という一連の「流れ」において,わたしたちの未来の希望であるところの,ただ一つの世界自由市民社会 -コスモポリスへの道- を展望します. プロフィールこのサイトを運営している「雪山童子」と「老いたるモグラ」です.どうぞよろしくお願いいたします.ヨーロッパ起源の自然学に関する部分は「老いたるモグラ」が,インド・中国・日本起源の自然学に関する部分は「雪山童子」が担当しています.
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